マスターの映画散歩

　世間では、ニューアベンジャーズ・MI(トム・クルーズ様)で賑わっているが（私もその一人）、このシーズンにあの

初代吸血鬼映画（ノスフェラトゥ：1922年.無声映画）のリメイクが上映されている。

　日本でもっと賑わって欲しい。アカデミー賞にもノミネートされているのに。

　100年ぶりに蘇る王道ゴシックロマンスホラー。あらゆる恐怖映画のキャラに沢山影響を与えている。

　ジョニーデップの娘さん。リリー・ローズ・デップさんも出るのに。

　話題性が、てんこ盛りなのに～！っと前置きはこれくらいに。

　では、この作品の魅力は、作品全体の様式美（ゴシック感）がたまらない素晴らしい。昨今のドラキュラは、イケメンやカッコイイ感じにされているが、ドラキュラはやっぱりモンスターなのである。不気味な醜態で悪魔的な絶対的な力を用いてヒロインに逃れることのできないような呪い（ストーカー）の呪縛で追い込み続ける。

　オルロック伯爵（ドラキュラ）のエレン（リリー・ローズ・デップ）に対する一方通行の愛。現代では、ストーカー行為に通じるオルロック伯爵は、悪魔的な力や呪いで追い込むが、現代のストーカー達は、犯罪の力で追い込む。

　ドラキュラもストーカーも決して許してはならない悪なのである。

　このストーリーを更に良くしているのはヒロインの愛（哀）、本当に守るべき彼への思いや街の人々に自己犠牲を覚悟したこと。なんとも哀しい映画なのである。

とにかく本当のドラキュラを知るためにも皆さんに観て頂きたい作品です。